わんちゃんの肛門腺絞りとは？

2023.05.26

こんにちは、ドッグケアの櫻井です。
わんちゃんと共に暮らすようになってから、日頃のケアとして爪切りや耳掃除の他に、「肛門腺絞り」も必要であると小耳に挟んだことがあるかと思います。
そもそも肛門腺絞りとは何か？なぜ必要なのか？を今回はお話ししていきたいと思います。

そもそも肛門腺とは？

スカンクは危険を感じた時に悪臭のする液体を噴出する、という話を聞いたことがある方も多いのではないのでしょうか。
わんちゃんにも同じように、お尻の穴を時計に見立てたとき、4時と8時の位置に肛門嚢という一対の袋があります。かつては、自分の縄張りの木などにマーキングをするために肛門腺から出る分泌物をこすりつけていました。
そこに貯留する分泌物の形状や色は様々で、色は黒色や茶色だったり、形状も液状のさらさらしたものやドロっとしたものから固体のものまで様々で、わんちゃんによって異なります。
お散歩中やドッグランなどで他のわんちゃんと出会ったとき、わんちゃん同士がお互いのお尻のにおいを嗅ぎ合っているところをみたことがあると思います。あれは肛門腺のにおいを嗅いで、相手を知ろうしているのです。

肛門腺絞りが必要な理由とは？

肛門腺の分泌物は通常、わんちゃんがうんちをする際に一緒に排出しています。
しかし、チワワやトイプードルなどの小型犬や、肥満気味のわんちゃん、シニアのわんちゃんなどは自力で排出することが難しいケースが多いと言われています。
うまく分泌物が排出されずに肛門嚢内に残ってしまうと、違和感や痛みを感じたりします。
また、炎症を起こしたり、炎症が進行してしまうと「肛門嚢破裂」といって肛門嚢自体が破裂して、お尻まわりから出血してしまうこともあります。そのため、これらを予防するためにも定期的に肛門嚢を絞ってあげる必要があります。

肛門腺の分泌液が溜まっている時のサイン

わんちゃんが以下のしぐさをしたときは、肛門腺に分泌物がたまっていたり、炎症が始まっている
かもしれません。

・お尻を床にこすりながら歩いていたり、お尻を噛んだり舐めたりしている
・お尻付近を触るのを嫌がる、怒る
・排便時に痛がる様子がある

わんちゃんの様子をよく観察して、予防をしてあげることが大切です。

肛門腺を絞る頻度

一般的には月に１回程度の間隔と言われています。
肛門腺の分泌液は独特な強いニオイがするため、ご自宅で絞る場合にはシャンプーを行なう時に併せて絞るのが良いと思います。

肛門腺絞りが上手くできない時は…

これまで肛門腺絞りの必要性についてお話しいたしましたが、なかなかうまく出来ない方もいると思います。自宅で絞ってみたけれど分泌液が出てこない、肛門腺が溜まっているのかどうかよく分からない…そんな時には無理をせずに当店へご相談ください。肛門腺絞り単品での施術からお得なパックメニューまで丁寧にご対応します。
その他にも飼っているわんちゃんのことで何かお悩みのことがある方、少しでも気になった方は是非お気軽にお問合せください！

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