わんちゃんの嗅覚について

こんにちは、ドッグケアの谷源です。

わんちゃんは目や耳から刺激を受けてたくさん情報を収集します。

その中でも嗅覚はもっとも優れているといえるでしょう。

今回はわんちゃんの鼻の驚くべき特性についてお話します。

わんちゃんの嗅覚はどれほどスゴイ？

わんちゃんはわずかなにおいを感知し、捉えることができます。

ある研究では４日前に人がのこした足跡のにおいを１６０Ｋｍも追いかけることができたそうです。しかも、ほかの足あとがいくつあったにもかかわらず、間違わなかったのです。

これは複数の匂いが交じり合っていても、個々のにおいをかぎ分けることができるという特殊な能力があるため嗅ぎ

分けることができたのでしょう。

嗅覚が優れている理由　

わんちゃんも私たちも匂いを感じる基本的な仕組みは同じです。

嗅上皮と呼ばれる鼻の粘膜にある嗅細胞に匂い分子がくっつくことで脳に情報が伝わり、匂いとして認識されます。わんちゃんの嗅覚が優れているのは、この嗅上皮の範囲が人よりもはるかに広いためです。

犬の嗅上皮の面積は人間の40〜50倍にもおよび、匂い分子をキャッチする嗅細胞の数も人間と比べて圧倒的に多いです。

また鼻が湿っているほうが、ニオイの物質が鼻の粘膜に吸着しやすく、それだけ嗅覚の感度が高まるため、人が感じることができない微かなニオイでも嗅ぎ取ることができるのです。

嗅覚が優れているからこそ気を付けなければならない生活の色々

アロマオイルの使用には注意が必要です。アロマオイルの特徴といえば香りですが、人に害がなくても犬には毒になることもあることを知っていますか？

すべてのアロマオイルに毒性があるとは断定はできていませんが、同時に安全性が確認されているとも言えません。

アロマオイルの材料である精油にはわんちゃんにとって禁忌とされるものがあります。

例えば、オレガノは皮膚に刺激を与える成分が多く含まれています。

同じくわんちゃんに精油のティーツリーが口に入ったり、大量にかいだりすると四肢が麻痺して動けなくなることで知られる成分です。

こうした危険性を知らずに使用してしまった場合、犬に重大な健康被害が出る場合があります。

いろんなものや人、他の犬の匂いを嗅ぐ理由は？

わんちゃんたちが熱心に地面や電柱を嗅いでいる様子を見かけたりしませんか。これは残された匂いには近所のわんちゃんの生理状態や社会的順位、立ち去ってからの時間など私たちがを想像をはるかに超える多くの情報が隠れていおり、散らばったチェックポイントを一巡りすることでわんちゃんの社会における最近の動向や事件を伺い知ることができるからです。

嗅覚を活用したしつけの方法（社会化、お尻からにおいをかがせる）

ノーズワークは、わんちゃんの優れた嗅覚を活かしたトレーニングの一種です。

わんちゃんに特定の匂いを見つけ出す能力を養い、探し物や特定の臭いを識別することが目的です。トレーナーがさまざまな場所に匂いを隠し、わんちゃんがそれを見つけるという形で行われるのが一般的です。 ノーズワークはわんちゃんの知的刺激や運動不足解消にも役立ち、飼い主との絆を深める手段のひとつになっています。

嗅覚は衰える？

わんちゃんの嗅覚も年齢とともに衰えてきますが、視覚や聴覚に比べて衰える割合は少ないです。

たとえ、目や耳の機能が低下しても、匂いを頼りに人やものを認識することができます。それだけ嗅覚は犬にとっては重要な感覚なのです。

まとめ

わんちゃんの嗅覚の特性を活かしたコミュニケーションを生活に取り入れることで、飼い主もわんちゃんも豊かな時間を過ごせるようになるでしょう。何か心配事や疑問があれば、当店と常に連携している、どうぶつ病院四条堀川院に、お気軽にご相談ください。