こんにちは、ドッグケアの谷源です!
今回は、わんちゃんの生理についてお話します。わんちゃんと人間では周期や症状、また仕組みが異なります。
はじめて女の子のわんちゃんを迎える飼い主さんは、いろいろと心配なことがあると思います。大切な家族であるわんちゃんが快適かつ安心して過ごせるように詳しく見ていきましょう。
わんちゃんの生理とは?
わんちゃんの場合は発情期を迎えることを『ヒート』と呼んでおり、避妊手術をしていない女の子のわんちゃんであれば妊娠するための準備として必ず迎えます。
人間とわんちゃんの生理における大きな違いは生理の仕組みです。
人間の場合であれば、子宮内膜が徐々に厚くなり、排卵し、妊娠しなければ厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちます。この不要な子宮内膜を排出するために生理が起こります。
一方、わんちゃんの場合は妊娠の準備が整うと子宮内膜が厚くなり充血し、陰部からドロッとした出血が見られるようになります。人間の生理とは異なり子宮内膜が剥がれ落ちることはないため、痛みはないといわれています。
何歳から始まり、何歳まで続くの?
一般的には生後6-12ヵ月から始まり、避妊手術をしなければ高齢になっても続きます。
ヒートの周期は半年から1年に1回ごとで、約1~3週間ほど続きます。
出血量は個体差があり、またわんちゃん自身が舐めてしまい飼い主さんが気づかなかったりするケースも考えられますので、しっかり観察するようにしましょう。
どんな症状があるの?
わんちゃんがヒートになると、以下のような症状が見られることがあります。
◎外陰部が腫れ、陰部から出血し始める
◎陰部が気になり、よく舐めるようになる
◎マーキング行動が増え、おしっこを頻繁にする
◎興奮しやすくなり、他のわんちゃんに対して興味を示す
◎体をこすりつけるなどのマウンティング
◎夜鳴きする
◎元気・食欲をなくす
ヒート中の注意点
ヒート中は、オス犬を刺激するフェロモン臭を出すようになります。 そのため散歩やドッグランなど外出の際はオス犬に追いかけ回されたりケンカに巻き込まれたりしやすくなります。
他のわんちゃんとのトラブルを避けるためにもしっかり距離を取るようにしましょう。
また、ヒート中の避妊手術やワクチン接種は大切なわんちゃんの為にも避けたほうが良いでしょう。
ヒートとよく似た症状の病気
◎子宮蓄膿症
子宮に膿がたまる病気です。
陰部から膿が出たり、出血を伴う場合もあります。
元気や食欲がなく、水を飲む量が増えるのも特徴のひとつです。
◎膣炎
外陰部から分泌物が出るため、しきりに舐めるようになります。
また頻尿などの症状が見られる場合もあります。
◎膀胱炎
頻尿や血尿などの症状がみられます。
症状が続くようであれば、膀胱炎の可能性があります。
まとめ
年に一、二回訪れるヒートは、わんちゃんにとっても不安です。飼い主さまのケアの第一歩として気付いてあげることが何よりも大切です。
出産を考えてないのであれば、ヒートに伴うストレスや子宮、卵巣の病気のリスクを考えると避妊手術をすることも選択肢のひとつといえるでしょう。
家族の一員であるわんちゃんのためによく話し合い、ベストな選択ができるといいですね。
当店と常に連携している、どうぶつ病院四条堀川院でもヒートやヒートに似た症状について気になることがあれば、お気軽に獣医師にご相談ください。
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