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フィラリアの予防薬について

2023.08.12

ドッグケアの谷源です。フィラリアの予防シーズンですね。
今回は『フィラリアの予防薬』についてお話ししたいと思います。
最近では様々なタイプの予防薬が出ていて選ぶのが難しい、また投薬期間が病院によって違うなどいろいろお悩みがあるかと思います。その理由がわかれば、今、一緒に暮らしてるワンちゃんにあった正しい予防策が見つかると思うのでお伝えしていきます。

フィラリアについて

フィラリアとは犬糸状虫ともよばれる線のように細長い寄生虫のことです。蚊によって運ばれ、広がっていきます。わんちゃんが蚊に刺されたときにフィラリアが体内に入り感染、発症する病気をフィラリア症といいます。フィラリアに感染し症状が進行すると心臓や肺に寄生し体にさまざまな影響を及ぼし、死に至ることもある恐い病気です。フィラリア感染は予防薬によって未然に防ぐことのできる病気です。ワンちゃんの健康を守るために定期的に投薬することをおすすめします。

事前検査について

万が一すでに成虫が寄生していて、体内に大量のフィラリアがいる場合、そのまま予防薬を投薬してしまうと全身のショック症状がおこり、命にかかわる危険があります。そのため、フィラリア予防薬を初めて使用する場合や休薬期間明けには、事前にフィラリアに感染していないことを確かめておく必要があります。検査方法には、採血をして抗原検査を行う方法や、ミクロフィラリアの虫体を顕微鏡で確認する方法などがあります。

フィラリア予防薬について

予防薬は体内に入ってしまったフィラリア幼虫を、成虫になる前に駆除するお薬です。フィラリアの幼虫が体内に入ってから、成虫に成長し、心臓や肺にたどりつくまで２～３か月かかります。
この間、フィラリア幼虫は皮膚の下、筋肉、脂肪などで発育を続けます。フィラリア予防薬は、この時期のフィラリア幼虫を月に１回まとめて駆除するお薬です。
毎月、１回定期的に幼虫駆除ができれば、フィラリア症にかかることはありません。
予防薬の種類は経口タイプ（おやつタイプ／錠剤）・滴下タイプ・注射タイプと様々です。
また投薬期間は地域によって蚊の出る季節が異なるので４月～１２月までを期間とすることが多いですが毎月、一年中がおすすめです。その方が毎年予防前に行うフィラリア検査をする必要がなくなるので、ワンちゃんもストレスなく予防ができます。

最後に

命を奪うこともあるフィラリア症は、予防薬で未然に防ぐことができます。
また最近ではトリミングやホテルなど利用する場合、ワクチンや予防薬を義務付けているところが多くなっています。ワンちゃんが楽しく健康に暮らせるようしっかり予防してあげたいですね。感染症に関するご相談や予防薬でお悩みの場合には、是非一度、当サービスをご提供しているCUaREどうぶつ病院四条堀川院へお気軽にご相談ください。

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