わんちゃんの平均寿命が伸びていることや、獣医療の高度化により、輸血が必要な場面が増えています。そんなとき、『供血犬』と呼ばれるわんちゃんが活躍しているのは皆さんご存じでしょうか。今回はわんちゃんの命をつなぐ役割を果たしている供血犬についてお話ししたいと思います。
供血犬って何?
供血犬とは、輸血が必要なわんちゃんのために血液を提供するわんちゃんのことをのことを指します。
供血犬は動物病院や動物病院のスタッフが飼っているところもありますし、飼い主様にご協力していたただくこともあります。また近年では、SNSで献血を緊急募集していることもあります。
供血犬ってなんで必要なの?供血犬がいないとどうなっちゃう?
供血犬がいないと、わんちゃんたちが病気やケガで大量の血液を失ったときに、十分な血液が確保できません。供血犬がいることで、緊急時に素早く血液を提供することができ、わんちゃんたちの命を守ることができます。
供血犬って足りてるの?
わんちゃんの血液は長期保存が難しいため、人のように輸血用のストックがありません。また動物病院スタッフの供血犬やご協力いただける飼い主様にお願いしたとしても、採血できる量や間隔が決まっていること、13種類以上あると言われているわんちゃんの血液が適合しなければないということ、こうした状況を考えると供血犬が足りているとは言えないでしょう。
供血犬の条件は?
供血犬になるためには、一定の条件があります。通常、1~7才までで10Kg以上であること、狂犬病と混合ワクチン接種が済んでいること、フィラリア・ノミ・ダニの予防をしていること、また、今までに輸血経験・出産経験がなくおおらかで優しい性格であることが条件です。
場合によっては鎮静を掛けることもあるので飼い主さんのご理解も必要になります。
供血犬になれないわんちゃんは?(犬種・妊娠・輸血経験)
秋田犬およびその交雑種は血液の特性が合わないことがあります。また妊娠・出産したことがあるわんちゃんや輸血の経験があるわんちゃんは、供血犬には適さないことがあります。
まとめ
日本では、まだ動物医療における献血システムや血液バンクは確立されていません。海外ではペットの血液バンクが広まりつつある一方で、日本においてはまだ認知度が低く、施設やドナーが不足しています。多くの人が『供血犬』とういう存在を知ることで自分たちにできることを考え、飼い主さん同士の助け合いに繋がるような優しい社会がつくられることを願っています。
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