こんにちは ドッグケアの桜井です。
今回は混合ワクチンについてお話ししたいと思います。
混合ワクチンの接種は必要?
そもそも混合ワクチンとは何のために行なうのでしょうか。
混合ワクチンとは接種することで、複数の病気を予防することができるワクチンです。
前回お話しした狂犬病ワクチンは毎年の接種義務がありますが、混合ワクチンはあくまで飼い主様の任意接種となります。しかし、混合ワクチンを接種していない状態で感染症に感染してしまうと、重症化するリスクが高いため、狂犬病ワクチンと同様に混合ワクチンも年1回の予防接種が推奨されています。
混合ワクチンにはコアワクチンと、ノンコアワクチンの2種類があります。
コアワクチンは、混合ワクチンの中でも特に世界的に重大と言われる感染症を予防するためのワクチンなので、すべての犬が接種すべきワクチンとされています。
ノンコアワクチンは、地域や散歩コースによって接種が推奨される場合があります。
また、完全室内飼いであればワクチン接種は不要であると考える方もいますが、トリミングサロンやペットホテル等の利用が難しい場合もあるため注意が必要です。
混合ワクチンは何種を接種したらよい?
普段から基本的に家の周りのお散歩くらいしかしない場合や、お散歩することが少ないシニア犬の場合には5種、もしくは6種の混合ワクチン接種が一般的とされています。
逆に、ドッグランや、山や川・キャンプなどで他の動物と接触する機会がある場合は7種、もしくは10種の混合ワクチン接種が推奨されています。
どうぶつ病院京都四条堀川で実施できるワクチンの種類
どうぶつ病院四条堀川では下記の混合ワクチンに対応しております。
・5種
・7種
・10種
ワクチンの頻度
混合ワクチンは生後6〜8週で1回目、生後12週で2回目、生後16週で3回目が推奨されています。
尚、狂犬病ワクチンは生後91日以降から30日以内に狂犬病ワクチンの予防接種することが義務付けられているため、混合ワクチンの2回目接種後、もしくは混合ワクチンの3回目接種後に行なうことが多いとされています。
但し、混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種には期間を空ける必要があるため、子犬のワクチンスケジュールについては、獣医師とよく相談するようにしてください。但し、混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種には期間を空ける必要があるため、子犬のワクチンスケジュールについては、獣医師とよく相談するようにしてください。
成犬の場合は、1年に1回の混合ワクチンの接種が推奨されています。
また、混合ワクチンは任意接種のため、抗体検査を行なうことでワクチン接種を控えることもできます。
抗体検査とは、血液中にある感染症に対する現在の免疫力を調べることができる検査です。一定以上の抗体を持っていることが確認出来れば、混合ワクチンの追加接種の必要はないと判断されます。
しかし、抗体検査で確認できるのはコアワクチンのみのため、アウトドア等によく出かけるために7種以上を接種している場合には注意が必要です。
ワクチン接種で気をつけることは?
狂犬病ワクチンと同様、混合ワクチン接種後にも副反応として体調を崩してしまう場合があります。
症状としては、ワクチン接種当日~数日間は、少し元気がなくなったり、アレルギー反応の症状として嘔吐・下痢・発熱がみられることがあります。
また、ぐったりしていたり、ふらふらしている、舌の色が青白くなっている等、アナフィラキシーショックが起きてしまうと命に関わるため、すぐに動物病院を受診するようにしてください。
尚、アナフィラキシーショックは接種後30分以内に症状が出ることが多いと言われていますが、少なくとも接種後1時間は気を抜かずにわんちゃんの様子を見てあげてください。
そして、ワクチン接種当日は長時間のお散歩やドッグランでの激しい運動、トリミングや旅行は避け、できるだけわんちゃんの傍で様子を見ながら安静にさせてあげるようにしてください。
まとめ
当店と常に連携している、どうぶつ病院四条堀川院でも混合ワクチン接種を行なっています。接種のタイミングに迷った際や、接種後の体調があまり良くない等、ご不安な場合にはお気軽にご来院ください。
尚、当店をご利用の際には、年1回の予防接種証明書の提出が必要になります。
これからもわんちゃんと一緒に健康に過ごせるよう、毎年の接種を忘れないように気を付けてください。
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